お願いだから石を投げないでください

ポケモンをしていないようでしていない。

そういうものに、わたしはなりたい。

今回は最近自分が思っていることについて色々と思考をまとめるために記事を書いていく。

色々と自分の気持ちをありのままにぶちまけているので読みにくいところがあるかもしれないが、ご了承いただきたい。

 

今回の主なテーマは「推しに対する向き合い方」である。どうしてこのようなテーマを設定したかというと、今自分の人生の中で一番推しに対する気持ちが強くなっている瞬間があり、それについて混乱している部分があるためである。

事の始まりは自分が特撮にハマってからになる。自分は仮面ライダーシリーズがとても好きなのだが、その中でも特にいいな、かっこいいなと思う方がいた。

そこまでだったらよくある話なのだが、その方は俳優業をしながらアイドル業をしており、当然自分はそちらも少し見てみたのだが、俳優をしている時とはまた異なる良さが見出されてしまったのだ。

それならばそのアイドルグループを応援してみようか、何ならそのアイドルのイベントが近くであるからフリーライブだけでも行こうか。そんなことを考えている時に、自分が物凄く気持ち悪い存在であると思えて仕方なくなったのだ。

あまり詳しくはないしその界隈のことを悪く言うつもりは一切無いのだが、男アイドルグループを推しているファンは所謂「ガチ恋」「同担拒否」といった疑似恋愛感覚をメンバー本人により強く抱いているイメージがあった。

自分はアイマスの現場に数回行ったことがあるが、あくまでもそこにいるのは担当のキャラクター本人ではなく、役を担当している声優さんである。声優さん本人も好きではあったが、どちらかといえばキャラクターを見に行きたいと思っていたのであまり上記の気持ちにはならなかった。

しかし、女性声優界隈の中にもガチ恋がないわけでは無い。現に女性声優が結婚したことでショックを受けているオタクをSNSで何度も見たことがある。自分はその人たちの気持ちを否定はしないが、正直付き合えるわけでもないのになぜあんなに落胆するのだろうと思っていた。

だが自分も「本人」を推すことで理解してしまった。推しという人間そのものを好きになる気持ち、もしかしたら所謂ガチ恋になってしまう気持ち、そしてそこから自分が醜い化け物になってしまうのではないかという気持ちである。

 

今のところ、その自分が推しに抱いている気持ちは尊敬の気持ちとオタクが女性声優を見ているときの気持ちである。ガチ恋にはまだなっていない。自分は推しみたいにかっこいい人間になりたいと思っている。

ただ、この気持ちが泥沼化してしまうのが怖くて仕方ないのだ。推しに彼女がいたことがわかったら、推しが結婚したら。自分は推しを心の底から祝えるのか。

自分は推しの幸せを願える人間でありたい。だから、近日にあるイベントに行くのが怖かったりもする。だって本人がそこにいるのだ。

正直、自分みたいな汚い存在がいていいのかわからないしまだ行くかどうかも定まっていない。

 

ただ、どちらにせよ自分は推しの幸せを願える人間でありたい。ちょっと前にバズった幸せならOKですニキのようになりたいし、推しのように外見も中身もカッコよくありたい。 

 

正直、今こうして言葉を撒き散らしても推しを好きな自分を気持ち悪いと思うし自分なんかが…と思う気持ちは沢山ある。

これがどうやったら治るのかなと、これからも考えながら自分は苦しんで生きていくのかなとも思う。

だけど、上記で述べたことは自分の中で大切にしていきたい。

そういうふうに生きていきたいと自分は思う。

 

 

Wがさあ… オーズがさあ…

 

どうも、最近転職しました。今回の記事は大体タイトル通りとなっております。

今年で25歳を迎えるのですが、この歳になって仮面ライダーにどハマりしました。正直自分でも意外だな〜と思っています。

実を言いますと、仮面ライダーを含む特撮作品にハマらないだろうと思っていました。やはり内心としては、仮面ライダーは子どもが見るものだと思っているところがあり敬遠してる部分がありました。

そんな私はとあるネットミームがきっかけでオーズから見始めたのですが結論から言いますと、確かに子ども向け作品ではありますが、内容は大人が見ても十分楽しめるものだと気づきました。

私が見た作品を総括してではありますが、仮面ライダーというコンテンツは、設定や脚本が緻密にできており、表現の仕方も作品によって異なるもののライダーの特徴を大切にしててそれらを活かしたものであるなと感じました。

という訳で前置きが長くなりましたが、この記事では私が今年見た仮面ライダー作品の中でお気に入りを3つ挙げ、ストーリー、キャラ、ライダーデザイン等に目を向けて色々と感想をお話したいと思います。

 

 

仮面ライダーエグゼイド

まず紹介したいのはこの作品です。正直ライダーデザインは微妙…と思っていたのですが、予想以上に刺さりました。

病院を舞台に研修医である宝条永夢を中心に、未知のウイルスであるバグスターという敵と闘うというストーリーもとても魅力的なのですが、その中でもストーリーの根底にある「ゲーム×医療」というテーマの斬新さに驚き、この作品の面白さだなと感じました。

ゲームと医療というのは一般的にはかけ離れたものだと思います。しかしゲームと命と捉えてみると、一気にストーリーに重みがのしかかってきてより味が出るなと思いました。

ゲームの影響で暴力的な発言や行動に走る子どもの増加が問題になったこともありましたが、そのような背景を踏まえ、作品を作る上で、ゲームを医療と絡め、ライダー達が人命を救うことをバグスターと闘うことを「命を大切にすること」と捉えたのではないかと私は考えています。

実際にバグスターである敵に主人公が命の大切さを説きながら闘うシーンがあるので、考えすぎかもしれませんが子どもたちに命の大切さを伝えようとしていたとは思います。多分。

 

ライダーデザインも最初は他のライダーにあるようなシュッとした機能美といった感じはなく、ポップな色使いとデザインだったので抵抗はありました。しかし、ゲームの世界で闘うという設定と命という重いテーマを扱う上でこのデザインが良かったのかなと思ったりします。

あとこのレベル1の姿もかわいい。

そして、エグゼイドは何よりもキャラがかなり濃いメンツばかりじゃないかなと思います。他のライダーもみんなキャラ濃いのですが、エグゼイドはその中でも群を抜いてるんじゃないかなと思います。「宝条永夢ゥ!」構文で有名な檀黎斗さんもその中の一人ですね。


www.youtube.com

 

その他にも魅力的なライダーやキャラクターが沢山いるので、自分のお気に入りのライダーが見つかるはずです。ちなみに私の推しは九条貴利矢さんという方です。

まだストーリー知らなくてこれから見たいなと思っている方はとりあえず顔だけでも見てください。本当にかっこいいので。というか私のドストライク一直線レベルです。

貴利矢さんは嘘つきキャラで「あれ、ノせられちゃった?」が主な台詞なのですが正直ノせられたいですね。(激寒)

ただ劇場版で女医の彼女ができると聞いて最近血涙を流しています。辛い。

www.

 

kamen-rider-official.com

そんなこんなで

 

 

 

そんな感じで、エグゼイドは斬新なテーマとその上で繰り広げられるストーリーや個性豊かなキャラクターが個人に刺さった作品でした。
主題歌も有名なので、もし機会があれば見るのをおすすめします。
 

仮面ライダーオーズ

この作品は私が大人になってから初めて見た仮面ライダーです。よく仮面ライダーを初めて見る方におすすめされるこの作品ですが、視聴して本当にその通りだなと思うことができました。

脚本は仮面ライダー龍騎や電王、岸辺露伴は動かないの実写版等で有名な小林靖子さんで、ストーリーもわかりやすく、作品の良さに引き込まれる魅力がありました。

放浪の旅をしており日本に帰ってきたタイミングでひょんなことから仮面ライダーになった青年火野映司と、自分の肉体の復活の為に映司を利用しようとする怪物のアンクの利害関係で動いているのかそこに友情はあるのか…と思いながら見るのがとても楽しい作品でした。

また、この作品のキーワードとして欲望とメダルが挙げられます。

欲望に関しては、アンクをはじめとした上級クラスの怪物「グリード」の生の源であり、映司がた闘っていく「ヤミー」という下級クラスの怪物は人の欲望から生まれるものです。

このヤミーが生まれる過程が一つ一つのストーリーの根幹となっていまして、最初は子供でもわかりやすいような欲望からはじまるのですが、だんだん話が進んでいくと人間の生々しい欲望がヤミーの餌となっていきます。この生々しさがオーズの好きなところかもしれません。

この作品のキーワードとしてメダルもありますが、これは主人公の変身アイテムというのと敵との奪い合いがストーリーの中で度々繰り広げられます。その過程で主人公の側にメダルが集まったと思えば敵にメダルを奪われたりと、決して主人公側が優勢とは限らないところがオーズの良さだと思います。

この2つのキーワードを基盤に繰り広げられるストーリーは一見複雑そうにも見えますが、ちゃんと話の流れやテンポがわかりやすいようになっているので見ていてストレスを感じるということがないのも良いところだと思います。

とにかく火野映司とアンクのタッグが最高なのでぜひ見てください。

 

 

仮面ライダーW

今まで見てきた仮面ライダーの中でも一番好きな作品かもしれないですね。

二人で一人の仮面ライダーっていうのがもう好きです。てかフィリップ(緑の方)役の菅田将暉さんがかわいい。そして左翔太郎(黒の方)を演じる桐山漣さんの街を愛していてハードボイルドに憧れているけど心優しい青年キャラが本当に素晴らしいです。

この作品は主人公二人が探偵業をしており、ガイアメモリという物から中心に引き起こされる事件を解決していくという流れで進んでいきます。

2話にかけて1つの事件を解決していくという感じなので次はどうなるんだ…?と続きが気になる作りになっていて非常に見やすいです。

何よりも本当にキャラが良い。特に左翔太郎とフィリップは個人的にも仮面ライダーのキャラの中で大好きな二人です。

本当に菅田将暉さんと桐山漣さんが素晴らしい。

ありがとう。本当に。

変身音の「サイクロン!ジョーカー!」もMADの音素材で有名ですし、オタクが一番に触れやすい仮面ライダーかもしれませんね。

あとは続編となる風都探偵という漫画・アニメもありますので、そちらもぜひ。アニメ仕様になってキャラデザに磨きがかかってます。お耽美って感じ。

まつ毛バッサバサでたまりませんねクォレハ

とにかく本当におすすめできる作品ですのでぜひ見てください。狂いますので。

 

 

仮面ライダーギーツ(おまけ)

ただ今視聴中なので、刺さったキャラを中心に話します。

ギーツは色んなライダーがFPSみたいなゲームの世界観の中で戦うといった感じなのかな?って感じで今のところ把握しています。

正直、なんでこれリアタイしてなかったんだと過去の自分に怒りを覚えるくらいにはやばいです。

そんなギーツですが、主人公がね、もう本当にすごいんです。

仮面ライダーギーツに変身するのはこの浮世英寿(うきよ えーす)という方なんですが、もうね、私の癖にドストライクなんです。

1話から飄々とした感じで場合によっては他のライダーを騙し翻弄するんですが、その時に

「また化かされちゃった?」

とか言い出すんですよ。

「いやぁ〜 好きですねえ〜」

スキゾーさんが見てて出てきますもんね。本当に。

あと英寿様が狐蕎麦食べてるシーンが好きです。

なんで顔がいい人の食事シーンってあんなにいいんでしょうか。

そしてギーツのライダースーツ良すぎますね。

黒スーツに白い防具を見に纏っているのが細みを生かしながらもゴツゴツ感を出していてとても良きです。

令和ライダーのスマートさ、いいですね。

 

そして私がギーツで刺さったキャラはもう一人いるのですが、それがこちらになります。

仮面ライダーバッファというライダーで、変身者は吾妻道長(あづま みちなが)というキャラとなっております。

まだ序盤をゆっくり視聴しているところなのでキャラクターは掴めませんが、クールでありながらツンデレ、一匹狼(?)という感じで好きです。

刺さります。

道長くんは2023年の冬から始まっている仮面ライダーの映画を見て初めて知ったのですが、後輩たちにお肉を振る舞う夢とか見てたからお肉大好きなんですね……… かわいいね。

ちょっとお高めの焼肉屋さん行ってたらふく食べてるのが見たいです。顔がいい男と女が欲望のままにたらふく食べて幸せそうな顔してるのが好きなので。

あと絶対根は優しいですよねこの人。

一緒に歩いてたら黙って歩道側歩いてくれるし買い物帰りに黙って荷物持ってくれそう。

ほんでそれを指摘したら「うるせェ」とかぶっきらぼうに言いそうでいいですね。(ガンメンヤバスギ)

 

そんな感じで今のところはギーツはこの二人が気になっています。

バトルロワイヤルといった龍騎でもあった要素を踏まえながら、FPSという最近の子供が好きそうなゲームを取り入れて新しい世界観が特に魅力的で、これからストーリーを追うのが楽しみです。

あとはこのバックルが欲しいので、もし見かけた方は私までお声がけください。

 

 

今年は仮面ライダーにたくさんハマった一年でした。

正直25歳にもなって…と思うところもありますが、今更です。ポケモンからまだ抜け出せてないし……

2024年は新しく決まった仕事をしながら趣味も楽しんで、今以上に痩せて綺麗になれるように頑張ります。こんな私ではありますが、来年も何卒よろしくお願い致します。

それではよいお年をお迎えください。

 

今年のダイエットについて

 

ぺちこです。2022年は専攻科で勉強したり教採受けたり(2次で落ちたけど)、いろいろと私生活が忙しい中でも頑張れたなと感じます。

ほぼ自分のダイエット活動のまとめみたいな記事になりますが、参考程度に読んでいただいたら幸いです。

 

食事面

今までは鶏胸肉を自分で低温調理して「サラダチキンもどき」にして、それを切り分けて食べていました。しかし、やはり鶏胸肉はパサパサしてしまいますしあまり保存が効かないので腐らせてしまうことがありました。何より、蒸し鶏に飽きていたというのが一番かもしれません。

そこで2022年からはお魚を主菜に置いた食事へと変えました。

ビジュアルがあんまり映えてませんがダイエット飯なんてこんなもんです。

ご飯は大体150g食べています。お魚は肉に比べて値段が高いイメージがありますが、私の場合は近くのスーパーでたまに1尾100円のセールをする時がありますので、その時に買い込んで冷凍しています。お魚は冷蔵庫で軽く解凍してからトースターで焼いたら大体美味しいので、準備も簡単でおすすめです。

お魚はカロリーが高いと思われがちですが、タンパク質も十分に摂れますしお肉に比べて胃への負担がなんとなくマシな気がします。

あとはサラダや野菜をより意識して食べるようになりました。丼いっぱいに野菜を盛ってドレッシングや味ぽんをかけると美味しく食べることができます。夏はサラダにノンオイルの青じそドレッシングが一番美味しいと思います。今のような寒い時期には、もやしと白菜やキャベツを4分くらいレンチンしたものを食べています。(二郎の上と呼んでいます)

もやしは安いし、キャベツや白菜はたまに既に切ってあるものが袋に入って売っている時があるので準備がより楽になります。

汁物はお味噌汁を最近はずっと食べています。好きな具材はなめことわかめと豆腐です。この辺はお好きな具材を入れると、より足りない栄養をとりやすくていいのではないでしょうか。

この食事の課題は塩分量が多めなところだなと思います。和食は健康にいいイメージがありますが、塩分が多いと血圧とか良くなさそうですよね。(ガバガバ医療知識)

今後は塩分を少しでも控えられるような食事メニューを考えたいですがどうしたらいいんでしょうか。また色々調べていきたいと思います。

 

 

運動面

次は運動について色々話していきます。

以前は筋トレをそれなりにしてきたのですが、やはり家で行う筋トレは限界があります。

腹筋ローラーを導入してやってみたのですが、あれを正しいフォームでやるのはただただ難しかったです。本来は腹筋に力を入れたいのに、腕に力が必要以上に入ってしまうんです。あれどうにかならないんですかね。来年の課題ですね。

ジムに行ける環境が一番理想的ですが難しいですね。

その代わり、今年はこちらのゲームで有酸素運動を充実させました。

Fit boxing です。このゲームは本当にすごいです。これで1年かけて2〜3年くらい減らなかった体重が3kg減りました。体脂肪も減って、前より顔の輪郭やお腹がスッキリしました。

このゲームのおすすめポイントは主に3つあります。

1.そんなに広くない場所でも十分に室内で運動できる

運動、特に有酸素運動は筋トレよりも激しく体を動かすイメージがあると思います。有酸素運動と聞くと外でランニングしたりというのをイメージして、「いやだるいからやめとこ…」となりがちだと思います。

一方、Fit boxingは外に出なくても十分に体を動かすことができます。私は大体幅が60cmで長さが180cmのヨガマットを縦部分を折って縦に敷いて使っているのですが、正直運動するスペースとしてはあまり広くはないです。しかし、十分に体を動かすことができています。

室内で運動ができるっていうのは大きなメリットだと思います。冷房をつけることができるので熱中症のリスクを減らすこともできますし、運動慣れしていない私でも無理なく続けることができます。

 

2.スキマ時間に多くのカロリーを消費できる

1で十分な運動と言ってるけど、具体的にどんな感じなん?と思っている人が多いかと思います。

Fit boxingではデイリーメニューやフリーメニューといったものがあり、デイリーメニューを日々こなしていくのが基本になっています。

デイリーメニューでは目的に合わせて勝手にメニューを組んでくれるので、何をやればいいのかという悩みがまず消えます。

目的は「健康維持」「ダイエット」「体力強化」の3つで、体力強化が一番負荷が大きい目的になります。痩せたいと思う初めての人はダイエットを目的にするのがいいのかなと思います。

また、デイリーメニューでは「軽い」「いつも通り」「重め」の3つのコースから毎日選ぶことができ、その日の調子に合わせて取り組むことが可能です。

私は目的をダイエットでコースはいつも通りにしてデイリーをこなしているのですが、1日のカロリー消費量は以下の通りになります。

「いつも通り」コースでは、負荷が軽めな「かるい」が2つ、負荷が強めな「しっかり」が2つのメニューになっています。このメニューで、大体38分くらいなのですが260kcalくらい消費できます。

ランニングでもいいのではないか?という意見もあるかもしれませんが、運動が苦手な私としては室内で空いた時間にこれだけの運動ができるFit boxingに軍牌が上がります。

 

 

3.続けやすい

とにかく続けやすいです。外でランニングなどの有酸素運動も良い部分はありますが、面倒くさがりで運動が苦手な私はどうしても続きませんでした。とにかく家から出たくなかったので…(社不適)

そう考えると、Fit boxingは家から出なくていいし暑い日も寒い日も無理なく運動できるので、私に一番あっていたのだなと思います。デイリーメニューでどれくらいやるかを選ぶこともできるし、とにかく続けるということがやりやすい仕組みになっているのだなと改めて思います。

 

 

まとめ

すごく雑な記事になってしまいましたが、とにかく2022年はこんな風にして3kg痩せましたという内容でした。

来年は社会人になるので、どれだけ色々と実践できるか正直わからないし不安もあります。しかし、「無理しない」をモットーに自分に合わせた方法でこれからも頑張っていきたいと思います。

色々なダイエットに関する情報がSNSで出回っていますがあまり鵜呑みにせず、「こんなんもあるんやなぁ」くらいのテンションで見ることをおすすめします。私の記事含めて。

最後に私のおすすめ筋肉YouTuberとペパーくんの画像を載せて終わりにしたいと思います。

来年も何卒宜しくお願いします。

 

https://youtube.com/@themuscletv29

ザ・きんにくTV

 

https://youtube.com/@gakutoktkr

片倉岳人/ダイエットの知恵袋

 

 

おしまい

23歳女、FGOにハマる

みなさん、もう年の瀬ですね。どんな一年をみなさんはお過ごしになりましたでしょうか。

私は教採に落ちました。無職です(絶望)。でも一応大学院に受かったのでヨシとします。


私はこの一年でとあるソシャゲに熱中していました。そう、Fate/Grand Orderにハマっていました。

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説明をするまでもありませんが、Fate/Grand Orderは、TYPE-MOONによる有名なゲームシリーズであるFateシリーズの一つです。

魔術を使ったことがない一般人である主人公がマスターとなり、世界を救うというストーリーになっています。

教採に落ちてから進路や卒論のことに悩みながら、私はFGOを本格的に始めました。

アプリだけはインストールしていて、キャメロットまでは進めていましたがそれ以降放置していました。しかし、色々と不安に押しつぶされそうな私は現実逃避も兼ねて特に理由もなくFGOのアプリ開いてみたのです。

今まで面倒くさいと思っていた種火周回が思ったより楽に感じ、育成が思ったより捗ることに気付きました。

気づいたら第1部をクリアしていました。(そもそも1部をまだクリアしていませんでした。)

そこから1.5部も夢中になって攻略し、気づいたら2021年中に現在公開されている第2部6章までクリアしていました。

こんなに面白いゲームだったのか。という感想が2部6章を終えた後に出てきました。シナリオ面白くなくない?ガチャも当たらないしクソゲーやんって思ってた自分を殴りたいです。


FGOには様々な魅力的なキャラクターが登場します。主人公はマスターとして、召喚したサーヴァントと共に世界を救うという設定なのですが、このサーヴァントがどのサーヴァントも魅力的なのです。

最初は私もお気に入りのキャラができる気があまりしなかったのですが、なぜかたくさん好きな男ができていました。

というわけでFGOで好きになった男たちを紹介していきます。



1. 巌窟王(エドモン・ダンテス)

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クラスはアヴェンジャー。クールな見た目とは裏腹に主人公を遠くから見守ってくれる存在です。

出典はアレクサンドル・デュマ著の「巌窟王」という作品です。青年エドモン・ダンテスが濡れ衣を着せられ投獄し、シャトーディフという監獄塔から脱出し復讐するというお話。

あまりこういったキャラは好きになることはないのですが、FGOを始めて一番初めに好きになったキャラクターかもしれません。見た目のクールさ、意志の強さが印象的です。

1部の最終章であるソロモン編で助けに来てくれたところでは叫びました。

あと脱いだら意外とすごいのも高評価です。

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初めてレベル100にしたサーヴァントで、いろんなサーヴァントを好きになってはいますが原点って感じですね。


2.ガウェイン

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クラスはセイバー。出典はアーサー王伝説です。

円卓の騎士の一人として有名ですね。

顔立ちは白馬の王子様という感じなのに、ガタイがよくてムキムキなのが好きです。

もちろん脱いだらすごいです。好きです。

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腹筋はもちろんですが、胸板が凄くて高評価です。最高。

1部のキャメロット編では強敵として現れました。めちゃくちゃしんどかったですが、ここが一番攻略しがいがありました。

今では宝具レベル3の頼もしいセイバー枠です。



3.坂田金時

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皆さまここまできたら私の好みが理解できたのではないでしょうか。

私は筋肉がすごい男が好きです(迫真)

クラスはバーサーカー。あの有名な金太郎としても有名ですね。

画像の通り、坂田金時には歌舞伎町にいそうなグラサンスタイルと武装束スタイルが存在します。(見た目だけの違いですが)

こんないかつい見た目をしていますが、女性や子どもに優しく、恋愛沙汰は苦手というクッソかわいいところがあります。ギャップ萌えです。

こんな体してる人見たらガン見してしまうかもしれません。

余談ですがゴールデンボンバーの女々しくてを聴きながらガチャを引いたら出ました。


4.マンドリカルド

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か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛マ゛ン゛ト゛リ゛カ゛ル゛ト゛く゛ん゛

クラスはライダー。シャルルマーニュ伝説という伝承に出てくる王様です。

自分のことを陰キャと自称していて、今どきの男の子っぽい見た目が印象的です。

ストーリーの中でも主人公を支えてくれる存在で、主人公にとってもマンドリカルドにとっても「マイフレンド」という関係になります。恥ずかしながら彼のストーリーは号泣しながら読みました。

あと今年の水着イベント最高でした。

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チラリと見えるお腹の筋肉と腕が最高です。ありがとうございます。


5. 岡田以蔵

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クラスはアサシン。幕末期の四大人斬りの一人と言われています。

彼については彼の初登場のイベントをやっていないのであまり語れることはありませんが、「自分にできることは人を斬ることだけ」という台詞がどこか切ないなと感じました。

にこにこした顔で「酒と博打が好きじゃ!」って言うところが好きです。

あと脱いだら意外と凄くて高評価です。

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そして2021年の11月のイベントではスーツ姿も披露しました。首の筋感やシャツを捲ってみえる腕の筋肉が最高に好きです。ありがとうございます。

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以蔵さんのデザインを担当された絵師さんであるlackさんのイラストも最高なので、気になる方は是非見てください。



6. 蘆屋道満

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見た目から好きになりました(正直)

クラスはアルターエゴ。平安時代に実在したとされる陰陽師だそうです。

胡散臭さと悪役非道さ、安倍晴明へライバル意識を持っているキャラクターです。計画を立て、着実にうまく進めることができると思いきや、肝心なところでダメになってしまうところがジョジョの悪役っぽくて好きです。

身長200cm、体重110kgという巨漢っぷりも最高ですね。脇腹の筋肉も好きです。

余談ですが、一番引くまでのガチャ数が多いキャラでもありました。レッツゴー!陰陽師をBGMにしたら突然出て笑ってしまいました。



7. オベロン

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クラスはプリテンダー。出典はシェイクスピア著の真夏の夜の夢という作品です。

今年追加された2部6章妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェにおいて主要キャラとして登場し、多くの女性マスターの心を奪いました。

優しい王子様のような見た目をしており、たまにはこんなふうにミニサイズになります。かわいい。

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まあこうなるんですけどね。

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クラス名の通り、嘘をつくことが性質となっているサーヴァントです。この特徴が物語の終盤において、最も物語の良さとなっているのではないのかと感じました。

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あとこのシーンめちゃくちゃ好きです。

最初めちゃくちゃ女殴りそうとか言ってごめんなさい。ごめんね、オベロン。

筋肉要素はないけど、強く心を惹かれたキャラでした。



今年FGOを本格的に始めてから、本当に楽しかったです。FF内の皆様、色々と丁寧に教えていただきありがとうございます。

来年ものんびりと楽しみたいですね。バレンタインイベント、楽しみだな……

バレンタインはFGOの好きな男とイチャイチャできる日にしたいですね(ガチキモオタク)

それでは皆さん、良いお年を!

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おわり

黄昏に眠る

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僕は海が好きだ。

こうして陽が今にも沈みそうな真っ赤と紫が混ざりあって溶けていくような空も好きだ。この色はいつか行ったバーに行った時に飲んだカクテルを思わせた。僕は男の癖に酒が飲めないたちなのだが、あのカクテルは僕でもジュースのように飲めたような。そんな思い出がある。

今日目覚めてから何やら記憶喪失というか、頭の中がぐるぐるしている。とは言ってもよくあるゲームのように記憶が全く無いわけではない。覚えていることが少ないというか、何やら僕の記憶からごっそり抜けている気がするのだ。今日は幸いなことに一日人に会う予定もないから、こうして海岸を散歩していたのである。

 

一旦どれだけこの海岸を歩いていただろうか。こんなに美しい景色だというのに、この海岸にはスマホのカメラ音も若者たちのはしゃぎ声も聞こえない。勿体無いなあと思いながらも、この場所が僕だけの特別な場所なんだという嬉しさも感じる。

どれだけ歩いてもこの海岸の景色は変わらない。海と空はずっと続いている。そんな中、僕は波打ち際に何かが落ちているのが見えた。

夕陽の光を反射しているがキラキラとした輝きはない。あまり海や海岸に落ちているものを拾うと危ないとよく言われるが、得体の知れないものにどこか惹かれるところがある僕はその何かに近寄った。

これは、あれだ。所謂ボトルメールというやつだ。ゲームや漫画、小説等色んな創作物で遠くにいる人に手紙を届ける手段として使われるあれである。小さい頃このボトルメールに憧れて目を輝かせてはいたけど、結局周りから「それ普通に郵便でいいじゃない」って言われて悲しかったのを思い出した。

ボトルメールを宝物のように手に取って見る。中身の手紙は塩水でぐちゃぐちゃになっていてもおかしくないのに、比較的綺麗なままだ。

ガラス瓶は100均等で買えるようなごく普通のものだった。夕陽の光を閉じ込めたガラス瓶は、澄んだ美しさではないが少し曇ったような、燻んだ夕焼けの色をしていて僕は好きだ。

 

僕はボトルのコルクを引っこ抜き、丸まっている便箋を取り出す。水にふやけたのが乾いた感触の便箋だ。しかし不思議なことに何が書いているのかがわかる。海の中で何日漂流されていたかはわからないが、漂流されて幾分か時間が経っている割には状態がいいことに再度驚いた。

破れないように丸まった便箋をゆっくり開き中を見る。他人の手紙を盗み読みするのは気が引けるが、ボトルメールにする時点で知らない誰かに読まれることなんて前提としてあるだろう。僕は開き直り、誰のものかわからない手紙を読むことにした。

 

 

まずはこんな一生の終わり方をしてごめんなさい。だけど、もう俺はこうするしかありませんでした。

本当は何も言わずに死ぬつもりだったしそうしたいけど、もしこの手紙を見つけたらと思って書きました。

手紙とは言っても、俺の一生への恨み言を書き殴ったものだと思ってください。

 

 

手紙の出だしを見た時に僕は顔を歪ませた。これ、遺書じゃないか。しかも手紙の癖に宛名がない。

とんでもない物を拾ってしまったなと僕は後悔するが、この手紙がどう終わるかが気になるという好奇心とこの人物の末路を見届けなければならないという謎の使命感のようなものと共に、僕は手紙を読み進める。

 

 

俺の一生は幼少期に決まっていたようなものだった。物心ついた頃には、兄さんへの尊敬というか、憧れの気持ちがあった気がする。

兄さんは頭も良くて、俺や周りの人達からも優しくて愛されていた存在であると小さい頃からなんとなくわかっていた。

 

兄さんは僕の誇りだった。だけど同時に、僕にとって呪いの存在でもあった。

兄さん程ではないが、僕も頑張ったつもりでした。兄さんが見えないところで沢山頑張っているのを知っていたから、俺も負けないようにと頑張った。

でも、みんなが認めたのは兄さんの方だった。

父さんと母さんは俺がどれだけ頑張っていたとしても、俺には「まだこんなのじゃだめだ。もっと頑張れ」と言うだけだった。もしかしたら兄さんも言われていたかもしれないが、明らかに兄さんと俺を比べていたような言い方だったのをよく覚えている。

 

努力だけは一丁前にしていた俺は、学校のクラスメイトから都合のいい真面目くんといったラベリングをされていた。何か面倒ごとがあると全部俺に任されていた気がする。

兄さんはそんなことなかったのにな、なんでだろうと怒りよりも悲しみの気持ちが強かったように思えた。

でも兄さんには無くて俺にあるものが無かったわけではない気がする。絵を描くことや音楽を作ることは兄さんより上手かった気がしないこともないような。

こうして勉強はまあまあ、スポーツもまあまあ、美術や芸術関係という何の役にも立たなさそうなことだけはちょっと人並み以上にできるようになった「俺」という人間は生まれた。

 

 

これが彼の第一の恨み言か。僕はこの文章から感じられる些細な不快感を覚え、眉を顰めた。

大体なんだこいつは。誰よりも頑張っているのに認められない可哀想な自分、といったことを伝えたいのか知らないけど悲劇の主人公と言わんばかりの態度だ。こういう人間は僕は嫌いだ。

しかし気持ちもわからないことはない。比べられる対象が身内で、一番愛して欲しい両親からも比べられるというのは辛いのだろう。

ただ兄より優れていることへの執着心が強いのか、兄や他の人間へマウントを取ろうとしている部分も見え隠れしている。僕は再度不快に思って苦虫を噛み潰したように表情を歪めた。

仕方ない。手紙を読み進めることにしよう。

 

 

兄さんへの憧れと嫉妬が混ざった歪んだ感情や自分を認めてくれない両親やクラスメイトに囲まれて、俺は所謂自称進学校の高校に進学し、大学へと進学した。

 

自称進学校の高校には兄さんは進学せず、俺よりも上の高校に当然のように進学していた。

俺はそれに安心した。兄さんが同じコミュニティにいないことで比べられることがなくなるということに安堵したのもあるが、何より兄さんが僕よりも確かに上の人間であるという証明があったことに安心を覚えた。高校時代のことはよく覚えていない。兄さんと学校が離れたせいか、あまりストレスは感じなかった。だが相変わらず俺はガリ勉だったので、誰かと親密になることもなく高校生活は終わった。

 

大学受験は一番行きたかった志望校には落ちてしまったが、何とか比較的費用が少なくて済む国公立大学に進学できた。芸術系の大学に進みたいなと考えたこともあったが、好きなことで生きていくなんて夢物語を見れる訳もないし何よりそんな金があったら兄さんに使う費用になった方がいい。俺は自分にそう言い聞かせた。

 

 

続きを読んだが、最初よりは比較的マシな文章だった。

彼は自分のことを必要以上に卑下し、自分のやりたいことさえもとうに諦めている。確かに好きなことで生きることができるほど世界は甘くないかもしれない。だが彼はそのスタートにさえ立っていない。挫折さえしていないのである。

どれだけ反対されても貫き通すことが正義ではないか。一瞬そう感じたが違う。彼は貫き通すことを放棄してしまった。尊敬と嫉妬の感情の対象であった兄を勝ろうということにも限界を感じ、放棄してしまった。放棄された時点で夢や希望は消えてしまう。彼は自分が何者で、何がしたかったかをこの時にわからなくなってしまったのではないかとふと思った。

次の便箋を取り出して読み始める。便箋を手に取る度にだんだんと、彼の一生の終焉が近づいていくのを感じる。

 

 

大学に入り、親元から離れた俺は少しだけ安心感を覚えた。大学としてのランクはトップクラスとは言い難いが、初めて人生で楽しいと思えたかもしれない。

所謂俺は大学デビューというものを果たした。趣味の音楽活動やイラストを発揮することができるサークルに入り、好きだったことに打ち込んだ。勿論それで生きていけるなんて甘い妄想をすることは許されなかったが、それでも生きることへの喜びはあった。

そんな中、俺には恋人というものができた。小柄でヒナギクのような清廉な笑みをいつも浮かべていた。俺は生まれて初めて、人を好きになったのではないだろうか。

 

彼女は俺の理解者だった。言葉を濁して自分が今まで認められなかった感覚があると意を決して話した時には、「君は君以外の誰でもないんだから、もっと自信を持って欲しいな」と背中をポンと叩かれた。

俺は意を決して彼女に告白した。良い返事を貰った時には舞い上がるような気分で、俺らしくないが浮かれていた。

初めて好きになった人だ。俺はガラス細工を扱うように彼女を大切にしていたと思う。大学生くらいになればキスもそれ以上もとんとん拍子で進むのだが、俺にはそれが理解できなかった。

彼女は清廉潔白なままでいて欲しい。ただ隣にいてくれるだけでいい。そう思うことすらも、今思えば俺の我儘だったのかもしれない。

 

ある日、彼女の急に俺と会う頻度が減った。資格の勉強やバイトを頑張っているようだったから忙しいのだろうかとあまり気にもとめていなかったが、今思うとかなり不自然だった。

彼女との関係終わりは一瞬だった。俺が彼女の部屋に遊びに来ていて、彼女がキッチンで作業している時だった。いつものように寛いでいたのだが、ふと彼女の部屋に違和感を感じた。

何だかいつもと部屋の空気が違う。あまり心地よくない匂いの正体に俺は気づいた。

煙草の匂いだ。

 

まず、あの潔白で清楚な彼女が煙草を吸うイメージが無かった。しかし、俺が知らないだけで少々嗜んでいるのかもしれない。

俺は視線を動かして、何気なくゴミ箱の中を見てしまった。どうして見てしまったのだろう。気づいてしまったのだろう。

そこには煙草の吸い殻と、俺が一番見たくないものが捨ててあった。

どうして。どうしてこんなことに。いや、そんな訳ない。彼女はそんな人じゃない。

俺は込み上げてくる恐怖を抑えたが、彼女が他の男と一緒にいる姿が脳裏に浮かんで消えない。目を閉じて俯いていると、ピコンと彼女のスマホから通知音が鳴った。見てはいけない。だけど俺は気づいたら彼女のスマホの画面を覗き込んでいた。

 

「今の彼氏、いい人なんだけどね。私に全く手出さないの笑 なんか愛されてるか不安でさー」

 

彼女が誰かに送ったメッセージだろう。これを見て、俺の中の今まで培ってきたものが崩れると同時に納得した。ああ、今まで俺がしてきたことって無駄だった。彼女は俺なんて望んじゃいないんだ。

 

気がつくと俺は彼女の家を飛び出して全速力で走っていた。彼女が待ってと大きな声で俺を呼ぶのが後ろから聞こえるが、そんなものに構うことなく走り続けた。

早鐘のようになる心臓の音、ヒューヒューと浅い呼吸と夜の冷たい空気。疲れ果てて立ち止まった俺は、脳内にすっかりこびりついてしまった彼女の家であったことを思い出して嘔吐した。胃がすっからかんになるまで、胃液さえも出なくなるほどに吐いた。

胃の中のものが消え、吐瀉物の前に立っていた俺はどれだけ無様だっただろう。

声をあげて泣く元気もなく、俺はただとぼとぼと歩き始めた。

 

 

ここまで読んだ僕の手は震えていた。読んでいるうちに、何故か僕も彼と同じような経験をしているような気分になっていた。

続きを読むのが怖い。最初こそは彼の最期を見届けるなんて言ったが、何故か僕は現実を直視したくなかった。本能がこれ以上先を読むことを拒否しているのだ。しかし僕はこの手紙から目を逸らすことができず、操られてるかのように便箋を読み進めるしかできない。

 

 

俺は一体何故生きているのだろう。いや、何故ではない。生きる意味とかそんなことなんて考えていない。生まれてこなきゃよかったのだろうか。そんなことさえ考えた。

俺は一体何がしたかったのか、何者なのか。

そんな思いをつらつら吐きながら、俺はずっと見たかった景色と共に消えます。

もう二度と、生まれてきませんように。

 

 

ああ、これは。これは

 

 

「俺()だったんだ」

 

 

安堵の一言だった。その一言を呟いた途端に、体が沈んでいく感覚を覚えた。

海の青と差し込む黄昏の光。俺の体は水底で腐敗し、膨張し、さぞ醜いだろうに海と夕焼けは俺を抱擁するように暖かい。

沈んでいく最中、手元の手紙とガラス瓶を抱きしめる。ああ、この手紙は遺書なんかじゃない。僕の、俺に向けての救いだった。

俺は目を閉じて、水底へと沈んでいく。死を求め、救いを求めて。

 

 

 

 

 

「あのさ母さん」

ノートパソコンを使った作業に没頭していた海斗は体をほぐすように伸びをしながら、台所で家事をしている母親に話しかけた。母親がなによと振り返った時の海斗の顔つきは、いつにも増して神妙に感じた。

「俺、弟欲しかったんだよなー てか、なんか弟いそうって周りからよく言われんだけどさ、母さんはもう一人作ろうとか考えなかったの? 

しかしそんな神妙さも嘘のように海斗はニカっと笑い、一人っ子なら考えるであろうごく普通の話題を振ってきた。

「来年で大学生になるのに突然なによ。その話題あんたが小さい頃からずっと話してたけど、あんた一人を育てるので手一杯だからもう一人なんて無理よ」

母親は呆れ顔で海斗に答えた。海斗はそうかぁと答えたきり、ノートパソコンにまた目を向けた。

「俺に弟かぁ もしかしたらいたのかもなあ」

その日の夕焼けは、何もかもを受け入れ何もかもを無へ還すような、そんな茜色だった。

 

 

フランスの伝統菓子 カヌレの作り方

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皆さん夏も近づく時期となりましたがいかがお過ごしでしょうか。ぺちこです。

私本人は一週間後に控える教員採用試験の対策に追われて瀕死状態です。

 

今回は久々のお菓子作りの記事です。タイトル通り、カヌレの作り方を自分なりにまとめてみました。

フランス菓子と聞くと華やかなイメージがあると思われますが、カヌレは正直見た目はフランス菓子とは思えないようなちょっと地味な色合いなので、あまり知らない方も多いと思います。

しかし、その見た目とは裏腹に他のお菓子とは違った魅力的なポイントがたくさんあるので、個人的にこのブログで色々紹介していきたいと思います。

 

 

・そもそもカヌレとは?

色々とサイトを参考にした上で、カヌレの起源とかいろいろ書いていきます。

(興味ない方は読み飛ばしていただいても結構です)

カヌレの正式名称はカヌレ・ド・ボルドーという名前です。このボルドーという言葉に聞き覚えがある方は沢山いらっしゃると思います。ワインとか好きな人は結構聞き覚えある気がします。

ボルドーというのは元々フランスの都市の一つであり、今ではボルドーワインの産地として有名でありますが、かつてはこのボルドーにあったボルドー女子修道院という場所でカヌレは作られていました。

ボルドーではワインの澱(液体中に沈んだ粕みたいなもの)を除去する為に卵の卵白を使っていたので卵黄がたくさん余るということがありました。

「せや!この大量の卵黄使ってなんか作ったろ!」

これがカヌレの始まりです。

今でもフランスで作られているらしいので、是非一回は本場で食べてみたいですね。

 

 

 

カヌレのレシピ

では、実際にカヌレの作り方を紹介していきたいと思います。

色々なレシピを参考にさせていただいたので、最後の方にそれも紹介させていただきます。

 

・分量(カヌレ型8個分程)

牛乳  280g

バニラペースト 適量(バニラビーンズをお勧めします)

無塩バター 17g

全卵 35g

卵黄    35g

薄力粉 40g

強力粉 25g

ラニュー糖 150g

ラム酒 30g

蜂蜜、無塩バター(型に塗る用)

 

 

 

・生地作り編

 

1. 手鍋に牛乳、バニラペーストを加えて火にかける

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どのくらいまで温めるかに関してですが、沸騰するまでは個人的には温めないです。

大体90度くらいになったら火を止めます。

あとカヌレでは料理用の温度計が結構必要になると思うので、ダイソーでたまに売っているものでも用意しておくことをお勧めします。(私はダイソーで買いました)

 

 

2.軽く沸いたら火を止め、60度くらいになるまで冷ます

 

え?なんで60度なん?わざわざ冷ます理由は何?

と疑問に思う方もいらっしゃると思うので、牛乳を60度までに冷ます理由を紹介します。

まずカヌレとはこの牛乳や卵、粉類を合わせて生地を作って型に流し込んでオーブンで焼くのですが、この時に生地の温度が低すぎると型から生地が飛び出してうまく焼けないことがあります。

そして衛生面では牛乳を殺菌するといった理由も挙げられますね。

じゃあそれじゃもっと高温のほうがいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、この後卵と牛乳を合わせて混ぜるときに卵が熱されて卵焼きになってしまうので高温すぎるのもNGです。

 

この時、冷ましている間に薄力粉、強力粉、グラニュー糖をボウルに入れて軽く泡だて器で混ぜ合わせ、1回くらいふるっておきます。

結構色々なものを混ぜ合わせるので、先にふるっておくとスムーズに作業しやすいです。

 

 

3.粉類に牛乳を加え、溶かした無塩バター、卵(全卵と卵黄を合わせた物)、ラム酒を加えて混ぜる。

 

文章で書けば簡単そうに見えるのですが、色々なポイントがあるので写真付きで詳しく説明していきます。

 

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これは人によって入れる順番は異なるのですが、私は先に粉類に牛乳を加える方法でやっています。

この時ぐるぐる―っと勢いよく混ぜるのではなく、何となく混ざったかな?くらいでOKです。この時混ぜすぎてしまうとグルテンという生地を膨らませる力を持っている物質を形成してしまい、これまた生地が飛び出してうまく焼けない原因になってしまいます。

なので「こんなんでいいの?」くらい優しく混ぜましょう。

 

 

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無塩バター、卵(全卵と卵黄を合わせた物)、ラム酒を加えてゴムベラに持ち替えて優しく混ぜていきます。

写真撮るの忘れましたが、無塩バターは電子レンジで溶かしたものを入れました。

この時も優しく混ぜていきましょう。カヌレの生地はシンプルながら結構デリケートなんですよね。

 

 

 

4.網で濾し、ぴったりラップをして冷蔵庫で一晩休ませる

 

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こんな網みたいなものを使います。ここで一旦濾すので混ぜるときに優しく混ぜてもOKなのです。

 

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濾したらぴったりラップをして、冷蔵庫で休ませます。

できれば1日は冷蔵庫で休ませることをお勧めします。これもグルテンの作用を抑える為です。

おいしいカヌレを作る為に焦らず急がずしっかり寝かせてあげましょう。

 

 

 

 

 

焼成

それでは生地をオーブンで焼いていきたいと思います。

一番力を入れるところで、カヌレ作りの中で一番難しい工程です。気合い入れていきましょう。

 

 

5.生地を冷蔵庫から取り出し、常温に戻す

一日冷蔵庫で寝かせた生地を取り出し、常温になるまで温めます。

常温はどれくらいなのかというと、大体20度から25度となります。

 

室内に放置して常温に戻しても良いのですが、私は湯煎で温める方法をお勧めします。

 

冷蔵庫から出した直後の生地の温度はこれくらい。

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温度を上げすぎました。こうなると底の方が固まったりしちゃうので気を付けましょう。

心配な方は25度までゆっくり常温に戻していきましょう。ぬるめのお風呂くらいのお湯で湯煎するのがお勧めです。

 

この時にオーブンは250度に設定して余熱しておきます。時間は60分にしておきます。

カヌレは生地をいかに早い段階で沸騰させるかが勝負どころなので、天板も一緒に入れて予熱しましょう。

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写真に撮るのは忘れたのですが、生地作りで使った網でもう一回生地を濾します。

ここからカヌレ型に生地を注いでいくのですが、その前に焼いた後に方から外れやすくするためにバターや蜂蜜を塗ります。伝統的な作り方では蜜蝋をいったん溶かしたものを塗るのですが、あまりにも処理が面倒くさいので私はやりません。

それから大きめの計量カップに生地を入れ、カヌレ型に注いでいきます。

あまり入れすぎると生地が飛び出す原因にもなるので、8分目くらいにしておきましょう。

 

ちなみにカヌレ型はテフロン加工のものを使っています。本当は銅でできたものが良いのですが、銅のカヌレ型は1個2000円するほど高いです。10個買うと2万円です。死にます。

でもいつかはお菓子作り好きとしては使ってみたいですね・・・

 

6.オーブンで焼く

余熱が終わったら天板を取り出し、型を並べてオーブンの上段に入れて240度に設定しなおして15分焼きます。

この時オーブンを開け閉めする作業がありますが、オーブンの中の熱がすぐに逃げてしまうので素早くすることを心がけましょう。カヌレは如何に熱を早く入れて沸騰させるかが命です。

 

これも写真は用意できなかったのですが、オーブンで焼いていると7~8分くらいで生地がぷつぷつと沸騰していきます。これが出たら大体いい感じです。

 

15分経ったら、次は下段に天板をセットして190度に下げて40分じっくり焼いていきます。

ここで20分くらい経つとカヌレ型から生地が少し飛び出すことがあります。このままにしておくとうまく焼けないので、一旦オーブンから取り出して

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オーブンの天板の上で型をコンコンとして生地が元々入っていた位置まで調整します。

これでもうまく焼き色がつかないこともありますが、やらないよりはやった方が体感いい感じです。

この作業でもオーブンを開け閉めするので、オーブンの熱が逃げないように素早くしましょう。

 

調整したらオーブンに戻し、続きを焼いていきます。

焼き上がりに一旦型から出してみて、焼き色があまりついていないようだったら天板の上にお餅を焼くときに使うような網をのせて、その上にカヌレをのせ200度で5分~10分ほど焼きます。(恥ずかしながら私はいつもこれで焼き色を付けています)

 

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黒に近いくらいの焼き色がついたら出来上がりです。

焼きあがったら網の上で粗熱をとりましょう。

 

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こんな感じで、断面がハチの巣みたいに穴がポコポコ開いているといいカヌレとされます。

 

全体の作り方の過程はこんな感じです。

 

 

 

 

カヌレの食べ方

粗熱をとったらそのまま焼きたてを食べるのが一番お勧めです。

外側のカリっとしたほろ苦い食感と、中身のモチっとした牛乳のミルキーな食感や味わいが美味しいです。その後に香るラム酒の香りも乙なものですね。

すぐに食べきれない人は冷蔵庫で冷やしてから食べると、また違った食感でおいしいので試してみてください。ちなみに私はバニラアイスと一緒に食べるのも好きです。

色々とお好みでおいしく召し上がってみてください。

 

 

 

 

・まとめ

いかがでしたでしょうか。カヌレは工程の一つ一つに注意すべきポイントが多く、初心者向けとはあまり言えないようなお菓子です。

作り方はシンプルだけど繊細なところは、何となくフランス菓子のイメージとしても当てはまってますね。

色々と参考にさせていただいたレシピも最後の方にまとめておきますので、こちらをまず参考にしていただければと思います。

材料自体は結構そろえやすいと思うので、ぜひ試してみてください。

それでは~

 

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参考にさせていただいたレシピ

recipe.cotta.jp

 

youtu.be